すべてのアディクションを手放す難しさ

2020年8月11日

複数のアディクションを持つクロスアディクションとの向き合い方について、実体験を書いてみました。

摂食障害とクレプトマニアの合併

わたし自身、摂食障害(過食嘔吐)とクレプトマニアのクロスアディクションです。

摂食障害は中学1年生の時に発症し、すぐに過食嘔吐に移行しました。
多少波はあるものの、症状は常にある状態です。
そして、万引きをするようになったのは発症後20年以上が経過してからです。
万引きをしていたものは、自分が食べるものだけでした。

万引きを手放すことが最優先

クレプトマニアになり通院と自助グループへの参加を継続しましたが、それでも万引きをやめることができませんでした。
そして警察に捕まったのを機に入院することを決断します。

入院治療に取り組むうえで、万引きを手放すことを優先と考え、過食嘔吐が悪化してでも万引きを手放さなくてはと考えていました。
過食嘔吐を続けてでも、万引きはやめるということです。

というのも、わたしの場合は摂食障害(過食嘔吐)になってからクレプトマニアになるまでの時間的に差がありました。
つまり、過食嘔吐はしていても自分の食べるものをちゃんと買っていた時期もそれなりにあったということです。
そのため、過食嘔吐しながら万引きをしない生活も可能だと考えました。

とにかく万引きを手放すことが最優先と言えば聞こえがいいですが、両方を同時に手放す自信がなかったというのが本音です。

万引きは手放せた 過食嘔吐はどうなった?

入院治療を経て、万引きは手放すことができました。
現時点では盗らない一日を積み重ねることができています。

では、過食嘔吐はどうなったかというと、大きな変化はないかなという感じです。
少なくとも、万引きという依存を手放したことで捌け口が減り、過食嘔吐がひどくなったということは感じていません。

万引きをしていない今思うことは、今の盗らない生活の方が楽ということです。
盗っていた頃は万引きがストレスなどの捌け口になっていたと同時に、新たなストレスを生んでいたのではないかと思います。
むしろ、万引きによる後ろめたさや捕まることへの恐怖心の方が大きかったのではないかと。
そんなこともあり、盗らない生活の方がずっと楽です。

過食嘔吐がひどくなるということもなく、他のアディクションに移行するという感じも今はありません。

摂食障害を克服できれば再発のリスクも減る

わたしの場合、万引きしていたものは過食嘔吐用の自分の食べ物です。
それ以外は普通に買い物していました。
衣服や日用品など、自分のものに対してはケチではありましたが、ちゃんと買っていました。

ですので、わたしの場合は過食嘔吐しなくなれば万引きをする理由もなくなります。
過食嘔吐を手放すことができれば、万引きの再発のリスクも軽減すると思います。

また、摂食障害(過食嘔吐)を手放すことの取り組みは依存症を手放すことへの取り組みであり、クレプトマニアの回復にもつながると思います

摂食障害とクレプトマニアのクロスアディクションである先行く仲間のお話を聞いても、やはり摂食障害からの回復も必要と言われることが多いです。

わたしの現状

過食嘔吐がなくなれば、クレプトマニア再発のリスクも減る、頭ではわかります。
文字にするのは簡単なのですが、なかなか行動が伴いません。

摂食障害(過食嘔吐)は続いていて、過食嘔吐に依存しながら生活をしています。
現状では過食嘔吐に依存することで得ているものの方が、失っているものより多いのかなと思っています。
過食嘔吐を無理に抑えることがストレスになり、むしろ症状が強くなったりクレプトマニアの再発を招くこともあり得るのかなと。
過食嘔吐を手放すことが怖いことに対する、ただの言い訳なのかもしれませんが…。

まだまだわたし自身の問題と向き合っていくことが必要だと痛感しながら過ごす毎日です。

クロスアディクションについてはこちらで説明しています。