万引きで悩んでいたら、早めに助けを求めましょう!

万引きを手放すために

「万引きがやめられない」、「頭から万引きのことが離れない」、そんな状態を1人で抜け出すのは困難です。早めに助けを求めましょう!

予防・早期発見が大切

クレプトマニア(窃盗症)は万引きなどの窃盗行為がやめられない依存症の一つです。依存症は脳の病気で、依存症にまで至ると完治することはなく、一生のお付き合いになってしまいます。万引きを繰り返したからと言ってすぐに依存症になるわけではありませんが、依存症予備軍であることは確かです。依存症に至る前になんとかする、つまり予防できるに越したことはありません。

また、依存症になってしまっていたとしても、依存期間が短いほど回復しやすいと考えられています。そして何より、与える被害を少なくできます!犯罪歴も少なくて済むのです!とにかく早めに助けを求めましょう!

依存症についてはこちらで説明しています。

捕まった時がチャンス

捕まることで、万引きをしていることが初めて家族など周囲に知れるのはよくあるパターンです。でも、そこで終わってしまうことがとても多いのではないかと思います。そこで助けを求めることができないのです。捕まった後は、その恐怖心や後悔の念などから一時的に万引きがやめられる人が多いです。そして、「万引きを繰り返してきたことは隠したままでも、これでやめれば大丈夫」と思ってしまうのです。

それ、大きな勘違いです!全然、大丈夫ではないのです!この、周囲も本人も「もう大丈夫」と勘違いしてしまうことが助けを求められない大きな要因です。

また、本人は「万引きがやめられない、やばい、まずい」と感じてても周囲の人はそこまで思っていないということも考えられます。「捕まるまで何度も繰り返していた」、「捕まった直後はガマンできたが、また盗り始めてしまった」、「万引きのことが頭から離れない」など、どうしようもならない状態になっていることを正直に話すのはとても難しく、隠してしまいがちです。「捕まって、迷惑かけたのにまた万引きを繰り返しているなんて、家族や周囲には言えない…。」、そう思ってしまうのです。そして、また万引きがやめられない生活に戻ってしまいまた捕まる、そして家族や周囲の人は「また万引きをするようになっていたなんて、知らなかった…」となります。助けを求めない限り、それの繰り返しです。「助けを求めることの迷惑」よりも、「隠し続けることの迷惑」の方がずっと大きいのです。

何度も言います。隠し続けて、一人で解決するのは困難です。早めに助けを求めましょう!

やめられない今こそ、勇気ある一歩を!

でもやっぱり、捕まってからでは遅いですよ…。犯罪歴は消すことができません、一生付きまとう問題になってしまいます。やめられていない今こそ、助けを求めるべきです。

クレプトマニアは周囲に気づかれにくいという特長があります。盗っている本人も気づかれたくないと思っていることが多いので、ある意味当たり前です。周囲の人も、「また万引きをしているのではないか?」などと疑うことはほとんどないと思います。だからこそ、自分から助けを求めないと底なし沼にはまってしまいます

じゃあ、どうすればいい?

まず大事なのは、正直に誰かに打ち明けることです。それだけで気持ちが楽になり、盗りたい気持ちが減ることも十分に考えられます。家族や周囲の人など、誰かに打ち明けられると気持ちがグッと楽になるはずです。

誰にも話せないのなら、まずはホームページ運営者(ゆう)にメールしていただいても結構です(費用はかかりません)。とにかく、助けを求めましょう!

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具体的な回復への取り組み(行政の窓口・病院・自助グループ)についてはこちらのカテゴリーで紹介しています。

回復への王道は医療機関の受診・自助グループへの参加となるのですが、クレプトマニアの治療を受けられる医療機関は多くありません。また、自助グループも少なく、地理的・時間的な理由で参加できない人も多いのが現状です。

2022年2月からオンライン自助グループ「Room K」を開催しています。オンラインならどこからでもつながれます。ぜひこちらをご覧ください。

まずは正直に話す、それが一番です!そこから道は拓けてくるはずです。

周囲の人も、助けを求めましょう!

困っているのは何も当事者だけではありません。クレプトマニアに関する情報は少なく、周囲の人も困っていることが多いはずです。どこかに、誰かに助けを求めてください。わたしでよければ、遠慮なくご連絡ください!

クレプトマニア掲示板から

最後にクレプトマニア掲示板に掲載されていた文章をご紹介します。

盗癖依存症を隠していると、誰も助けの手を差し伸べてはくれません。
自分から求めに行かなければならないのです。
人生で一番怖い思いをしたのは、この問題を夫に打ち明けたときでした。
でも、私はようやく彼に助けを求めることができました。
その後、母親に話し、兄弟に話し、友人に話し、インターネット上でも話しました。
そして、皆が助けてくれました。
でもそのための恐ろしい第一歩を、まず自ら踏み出さねばなりませんでした。
もし、あなたが悩み苦しんでいるならば、どうか誰かに話してみてください。
それは、もしかしたら人生で一番難しいことかもしれませんが、きっと人生で一番大切なことでもあるからです。

クレプトマニア掲示板

先行く仲間の声は、本当に響きます。

1人での回復は困難です。早めに助けを求めましょう!

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