プロセスへの依存とは?

2020年10月29日

クレプトマニアは依存症の中でも「プロセスへの依存(行為依存)」に分類されます。ここではプロセスへの依存について記載していきます。

プロセスへの依存とは?

プロセスへの依存とは、「特定の行為の”始まりから終わりまで“のプロセスに伴う快感に依存すること」とされています。特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう状態です。ギャンブル依存、買い物依存、セックス依存などがあり、クレプトマニアもこれに該当します。

プロセスへの依存の7つの特徴

プロセスへの依存には7つの特徴があります。ここでは特徴の説明に加え、わたしが実際に陥っていた状況を赤字で示しました。

強迫性
自分の意志に反して「○○したい」、「どうしても○○せずにはいられない」という考えが頭に浮かび、抑えようとしても抑えられなくなる。

仕事中もふとした時に万引きのことが頭をよぎってしまうんです。そして一度考えだすと万引きのことが頭から離れなくなってしまっていました。


衝動性
「〇〇しなければ」と思い立った自分を止められなくなり、悪い結果になってしまうかもしれない行動をあまり深く考えずに行ってしまう状態になる。

1つ盗ってしまうと、どんどん盗ってしまい止まりませんでした。「あのパンを盗らなきゃ」など、一度盗ると決めたものは意地でも盗るくらいの気持ちになります。一度盗りはじめると捕まるなどということはあまり考えていなかったように思います。


反復性
依存行為を何度も繰り返し行う。

ほぼ毎日万引きをしていましたし、一日に複数店舗で万引きすることもありました。


貪欲性
行為動作を成し遂げることに対して貪欲になる。

一度盗り始めるとどんどん万引き欲が高まり、事前に盗ろうと思った以上に盗ってしまっていました。万引きをするのが当たり前の毎日を過ごすにつれ、盗る量がどんどん増えていきました。


有害性
依存行為は本人にとっても有害性があり、それを本人もわかっているがやめられない。

万引きが犯罪であることも、万引きを隠そうとして自分自身が疲弊していることもわかっていました。やめれば楽になるだろうなという認識もありましたが、やめよう・やめたいとは思えませんでした。


自我親和性
依存行為は有害でもあるが、それによるメリットも感じている。

普段なら買わないような金額の商品を盗ることもあり、万引きをすることで得した感覚はありました。万引きがうまくいけば快感・達成感を感じることができました。


行為のエスカレーション
依存が進行するにつれ、頻度が上がったり程度がはなはだしくなる。

万引きを始めた当初は「買うついでに盗る」という感じでしたが、どんどんエスカレートしひどくなると自分用の食べ物はほとんど万引きしていました。盗る量、金額もどんどん増えていきました。

プロセスへの依存は気がつきにくい

プロセスへの依存は物質を摂取するというような“わかりやすさ“がないため、本人以外は同居の家族でもないと症状の進行に気が付きにくいという特徴があります。そもそもプロセスへの依存という依存症があることそのものへの理解が乏しいように思います。

クレプトマニアは依存症です。一人で止めることは難しいです。そして周囲の人は気がつきにくいです。自分で「おかしいな」と思ったら、どこかに助けを求めましょう

依存症や実体験について、こちらのページで詳しくご紹介しています。