入院中の取り組み②-外泊して正直に話す

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入院後は今まで毎日のように万引きをしてきたことを正直に話すことを意識しました。
最初に当事者のみのミーティングで入院仲間に話し、次に主治医にも正直に話しました。
そして、両親に直接話をするために、外泊をして自宅に帰ることにしました。

初めての外泊

初めての外泊の時には入院から4週間が経過していました。
1人で移動しても盗らずに家に帰れると思えるまで、4週間かかったということです。

バスと電車を乗り継いで自宅に向かいます。
途中、買い物をするためにお店に寄りましたが、盗りたいという気持ちは起こりませんでした
「盗りたいと思わない」という感じで、「盗りたい気持ちを抑えた」という状況ではありませんでした。

自宅で両親に打ち明けた

両親には夕食後に話を聞いてもらう時間を作ってもらいました。
話始める前に、とりあえず最後まで話を聞いてほしいということを伝えました。
そして、今まで本当のことを隠し続けたことを最初に詫びてから、毎日のように万引きをしていたことを正直に話しました
両親の顔を見たら言葉に詰まると思い、目を合わせられませんでした。

両親は驚いて、声も出ないという様子でした。
父の深いため息のあとは、しばらく沈黙が流れました。
そして「全然気が付かなかった」、「よく話してくれたね」ということを言ってくれました
驚きすぎて、他に掛ける言葉がなかったというのが正直なところだったと思います。

姉には電話で伝えた

外泊中にもう一人話しておきたい相手がいました。
それは離れて暮らす姉です。

姉とは性格が似ていて、いろんなことを相談しあってきました。
いろんな場面で助けてもらってきました。
姉妹というか、同志というか、戦友と言ってもいいかもしれません。
そのくらい、わたしにとって姉は大切な存在です。

両親に話をした翌日、電話で今までのことを正直に伝えました
話が終わった後は、両親に伝えたときと同じように沈黙になりました。
やはり、驚いたというか呆れたという感じだったのだと思います。
それでも、「よく話してくれたね」というようなことを言ってくれました

姉の場合、それでは終わりませんでした。

姉からの厳しい言葉

わたしからの話を受け止めてくれた後、姉は厳しい言葉をかけてくれました
「今まで家族の存在が万引きの抑止力になっていると言ってたけど、ウソだったんだね。」と。
ぐうの音も出ませんでした。
家族にウソをつきながら、万引きを続けていたからです。

そして、「両親をこれ以上悲しませるんじゃない!」と強い口調で怒られました。
「両親はあなたを怒鳴り飛ばしたい気持ちのはずだけど、あなたのことを思って抑えている。そんな両親をこれ以上悲しませたら、わたしが許さない。」と言われました。
そんな姉のことばに涙が止まりませんでした。

姉からの厳しい言葉は、めちゃくちゃ心に刺さりました

KAの仲間にも正直に話をしたかった

1回目の外泊では両親と姉に今までのことを正直に話し、再び入院生活に戻りました。

入院仲間、主治医、家族に話をし、もうひとつ正直に話しておきたかったのが地元のKA(クレプトマニアの自助グループ)です。

KAには入院前約10か月間通いましたが、その間も万引きを続けていたことは話せていませんでした。
他の参加者が正直に棚おろしをしていても、わたしは自分のことを正直に話すことはできませんでした

そこで、KAに参加できるタイミングに2回目の外泊を設定し、外泊中に2回地元KAのミーティングに参加しました。
そして、入院前まで毎日のように万引きを続けていたことを正直に話しました
ミーティングの後には仲間が声をかけてくれて、正直に話せたことをたたえてくれました

気持ちが楽になった

入院仲間、主治医、家族、地元のKA仲間に正直に話せたことで、気持ちがとても楽になっていることを感じていました
正直に話す方が楽だということが分かったので、言えていなかったことを思い出すたびにミーティングで正直に話すことを繰り返しました。

ほかの入院生活の取り組みはこちらです。

正直に話すことの効果について書きました。

2020年2月3日わたしの歴史, わたしの実体験

Posted by You Takahashi