レジでお金を払うイメージを持つ

2020年9月28日

「盗らない」ことを考えるより、「ちゃんと買う」というイメージを持つ方が効果的かもしれません。

買い物の状況をイメージする

買い物に行く前に、一通りの流れをイメージすることは万引きを防止するために効果的だと思います。

あらかじめ買い物メモを作り、買うものを決めておきます。さらにお店の中で必要なものをかごに入れる最短ルートをイメージして、無駄なことはしないというもの。なるべく誘惑を少なくする作戦です。このように誘惑を少なくして、さっさと買い物を済ませるという手法をとっている人は多いと思います。

盗らないことはイメージしているが…

わたしは入院中、いろんなクレプトマニア仲間と万引きをしないための買い物の工夫を話してきました。その中で気が付いたことがあります。「どうやったら盗らないか」ということは考えているんですが、「レジでちゃんとお金を払って買う」ということは話題にならないんです。「大きなカバンは持たない」、「お店で不要なものは見に行かない」など盗らないための工夫やイメージは持っているのですが、「レジへ行く」、「お金を払う」といった買うということをイメージしていないことがほとんどでした。

〇〇しないというイメージは○○することを意識してしまう

「○○しないぞ!」と頭の中にイメージするときはどんなことを頭に思い浮かべますか?

これはわたしの場合ですが、「○○しないようにしなきゃ」と考えるとき、○○している画像の上に×印をしているような図が頭に浮かびます。一度○○することをイメージしてから、それを打ち消しているような感じです。万引きの場面でいうと、一度盗っている場面を思い浮かべてそれを打ち消してるんです。「盗らないようにしなきゃ」と思っているのに、「盗ること」を思い浮かべてしまうんです。

そのあとにいくら打ち消すとはいえ、盗ってしまう状況をイメージしてしまうことが良くないと感じています。

買い物を完結させるところまでイメージする

万引きをしてはいけないという意識が強いので、そのことばかりを考えてしまいがちです。

「どうやったら盗らないか?」ではなく、「ちゃんとお金を払って買い物するにはどうすればよいか?」ということに意識を向けたほうが良いと思います。

ここで例え話、道が左右に分かれていていたとします。右に行かないためには、「右に行かない」と考えるのもいいですが、「左に行く」と考えるのもありです。「○○しない」と考えるのではなく、「××する」と考えるのです。

「店内を回って、商品を手に取り、最後にはレジを通ってお金を支払う」というように、お金を払って買い物を完結させるまでをイメージしましょう。「盗らない」というよりも、「ちゃんと買う!」というイメージです。

実際にお金を払う練習をする

万引きをすることを繰り返していると、普通に買い物をすることが難しくなってしまうことがあります。そこで有効なのが「買い物をする練習」です。

万引きをすることが当たり前になってしまっていると、レジでお金を払って「ちゃんと買う」ことが難しくなります。お金が減ってしまうことへの恐怖心、枯渇恐怖がそうさせてしまうことがあるのです。そんな状況から抜け出すために、「レジに行き、お金を払いちゃんと買う」という一連の流れを100円ショップや駄菓子など、安いものを買うことで練習することをお勧めします。

きちんとレジでお金を払えば、当たり前ですが堂々とお店を出ることができ、万引きしているときの「誰かが捕まえにくるかもしれない」というような怯えや後ろめたさを感じなくて済むことが実感できます。また、ちゃんと買うことで満足感・達成感を得ることができます。万引きすることで得られる達成感・満足感とは違う、清々しいというか健全な達成感・満足感であり、店を出るときの気持ちが良いのです。わたしは入院中に外泊をしたときに、このようなちゃんと買って堂々とお店を出る満足感・達成感を味わうことができたのですが、背中から羽が生えたのではないかと思うような軽やかさを感じました。万引きをした時の達成感より、ちゃんと買った時の達成感の方がよっぽどいいです!

このようなちゃんと買う練習を繰り返して成功体験を重ねることが、お金を払うことへの抵抗感を減らし、普通に買い物をすることができることにつながると思います。

ちゃんと買い物できたら自分をほめる!

「万引きしない!」と思っていると、どうしても万引きのことが頭をよぎってしまいがちです。「ちゃんと買う!」ということを意識して、レジでお金を支払うところをイメージし、買い物を無事に完結させる自分の姿を想像するとよいのではないでしょうか。

そして、無事にお金を払って買い物ができたら、自分で自分をほめてあげましょう!

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